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2001年東京都議会議員選挙

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2001年東京都議会議員選挙
東京都
1997年 ←
2001年6月25日
→ 2005年

公示日 2001年6月15日
改選数 127
選挙制度 中選挙区制
有権者数 9,709,557
選挙後の党派別勢力図

投票率 50.08% (増加 9.28%)
  第1党 第2党 第3党
 
党首 八代英太 橋本辰二郎 岩國哲人
政党 自由民主党 公明党 民主党
前回選挙 54 24 12
獲得議席 53 23 22
議席増減 減少1 減少2 増加10
得票数 1,721,603 722,464 647,572
得票率 35.96% 15.09% 13.53%

  第4党 第5党
 
党首 若林義春 大河原雅子
政党 日本共産党 東京・生活者ネットワーク
前回選挙 26 2
獲得議席 15 6
議席増減 減少11 増加4
得票数 748,085 137,489
得票率 15.63% 2.87%

各選挙区における最多得票の党派と議席獲得状況

選挙前都議会議長

渋谷守生
自由民主党

選出都議会議長

三田敏哉
自由民主党

2001年東京都議会議員選挙(2001ねんとうきょうととぎかいぎいんせんきょ)は、2001年6月25日に投票が行われた東京都議会を構成する議員を選出するために行われた選挙である。

概要[編集]

東京都議会議員選挙は、1965年の東京都議会自主解散で時期がずれたため、統一地方選挙で行われない3つの都道府県議会選挙の1つである(他の2つは茨城県沖縄県の議員選挙)。4月に発足した第1次小泉内閣が高支持率を誇る中で行われ、7月に行われる第19回参議院議員通常選挙の行方を占う意味合いが強い選挙となり、激しい選挙戦が展開された。

選挙では、低迷していた支持率が小泉内閣の発足で回復した自民党がどこまで議席を増やせるのか、公明党を抜いて都議会第2党を目指す民主党、前回選挙で都議会第2党となった共産党が議席を維持できるのか、などが焦点となった。

選挙結果[編集]

  • 投票日:2001年6月25日
  • 投票率[2]:50.08% - 前回(40.8%)より9%強上昇
党派別議席数と得票[1][3]
党派 得票数 得票率 議席数 女性 新旧内訳 現有
議席
自由民主党 1,721,603 35.96 53 2 41 0 12 48
公明党 722,464 15.09 23 1 17 0 6 23
民主党 647,572 13.53 22 3 9 2 11 13
日本共産党 748,085 15.63 15 5 14 0 1 23
東京・生活者ネットワーク 137,489 2.87 6 6 3 0 3 3
社会民主党 68,055 1.42 0 0 0 0 0 1
自由党 132,719 2.77 0 0 0 0 0 0
  諸派[4] 49,224 1.03 1 0 0 0 1 0
  無所属 560,245 11.70 7 2 2 0 5 5
総計 4,787,457 100.00 127 19 86 2 39 119
欠員8

小泉政権の誕生で復調した自民党が順調に議席を増やした。公明党は候補者23名全員が当選、民主党は当初目標としていた20名を上回る22議席を得てまずまずの結果となった。一方、前回の都議選で躍進した共産党は得票数では第2党であったが、議席を大幅に減らし第4党に転落した。また、社民党は候補者全員が落選し、都議会の議席を失った。

当選した議員[編集]

 自民党   民主党   公明党   共産党   生活者ネット   無所属 

千代田区 内田茂 中央区 立石晴康
港区 清原錬太郎 大塚隆朗 新宿区 秋田一郎 藤井富雄 大山とも子 富田俊正
文京区 中屋文孝 西条庄治[辞職 1] 台東区 服部征夫 中村明彦
墨田区 石井義修 山本賢太郎 桜井武 江東区 山崎孝明 木内良明 東巨剛 柿沢未途
品川区 佐藤裕彦 中山秀雄 秋田穫雄 馬場裕子 目黒区 小山敏雄 東野秀平 青木英二[辞職 2]
大田区 中西一善[辞職 3] 藤井一 曽雌久義[死去 1] 松原忠義 世田谷区 田代博嗣 大河原雅子 三宅茂樹 真鍋欣之
大山均 可知佳代子 丸茂勇夫 名取憲彦 後藤雄一 中嶋義雄 桜井良之助 花輪智史
渋谷区 矢部一 [辞職 4] 福島寿一[辞職 5] 中野区 橋本辰二郎 松本文明 [辞職 4] 川井重勇 樋口裕子
杉並区 野田和男 田中良 森田安孝 吉田信夫 豊島区 矢島千秋 長橋桂一 池田梅夫
藤田愛子 千葉昇
北区 花川與惣太 大木田守 曽根肇 和田宗春 荒川区 北城貞治[辞職 6] 鈴木貫太郎
板橋区 田中晃三 織田拓郎[死去 2] 古館和憲 稲葉真一 練馬区 高橋和実 石川芳昭 松村友昭 山加朱美
土屋敬之 林知二 山口文江
足立区 近藤弥生 渡辺康信 高島直樹 土持正豊 葛飾区 野上純子 鈴木一光 樺山卓司 木村陽治
三原将嗣 友利春久
江戸川区 大西英男 前島信次郎 河野百合恵 田島和明 八王子市 萩生田光一[辞職 7] 東村邦浩 清水秀子 串田克巳
初鹿明博 相川博
立川市 宮崎章 酒井大史 武蔵野市 小美濃安弘
三鷹市 吉野利明 伊沢桂子 青梅市 野村有信
府中市 比留間敏夫 尾崎正一 昭島市 新藤義彦
町田市 吉原修 真木茂 小磯善彦 小金井市 藤川隆則
小平市 星野篤功 小林正則[辞職 8] 日野市 古賀俊昭 執印真智子
西東京市 山田忠昭 坂口光治[辞職 9] 西多摩 臼井孝 林田武
南多摩 小礒明 新井美沙子 北多摩1 倉林辰雄 谷村孝彦 小松恭子
北多摩2 三田敏哉 大西由紀子 北多摩3 遠藤衛 河西信美[辞職 10]
北多摩4 山下太郎 野島善司 島部 川島忠一

再選挙[編集]

月日 選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由
2003年 4月13日 文京区選挙区 鳩山太郎 無所属 西条庄治 民主党 選挙違反による当選無効

補欠選挙[編集]

月日 選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由
2003年 4月13日 大田区選挙区 鈴木晶雅 無所属 曽雌久義 公明党 死去
11月30日 渋谷区選挙区 大津浩子 民主党 福島寿一 無所属 不祥事により辞職
村上英子 自由民主党 矢部一 自民党 第43回衆議院議員総選挙立候補による退職(自動失職)

脚注[編集]

注釈[編集]

議員辞職
  1. ^ 選挙違反による当選無効判決確定のため、2002年7月6日付で失職。
  2. ^ 目黒区長選挙立候補のため、2004年4月18日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  3. ^ 第43回衆議院議員総選挙立候補(東京都第4区)のため、2003年10月28日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  4. ^ a b 第43回衆議院議員総選挙立候補(東京都第7区)のため、2003年10月28日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  5. ^ 不祥事引責のため、2003年5月16日付で辞職。
  6. ^ 荒川区長選挙立候補のため、2004年11月7日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  7. ^ 第43回衆議院議員総選挙立候補(東京都第24区)のため、2003年10月28日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  8. ^ 小平市長選挙立候補準備のため、2005年3月9日付で辞職。
  9. ^ 西東京市長選挙立候補準備のため、2005年1月24日付で辞職。
  10. ^ 狛江市長選挙立候補のため、2004年6月13日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
議員死去
  1. ^ 2003年1月21日、死去。
  2. ^ 2003年10月5日、死去。
注釈

出典[編集]

  1. ^ a b 都議会議員選挙(平成13年6月24日執行)の概要 - ウェイバックマシン(2003年4月23日アーカイブ分)
  2. ^ 都議会議員選挙(平成13年6月24日執行)の投票結果 - ウェイバックマシン(2003年4月23日アーカイブ分)
  3. ^ 都議会議員選挙(平成13年6月24日執行)党派別得票率 - ウェイバックマシン(2003年4月23日アーカイブ分)
  4. ^ 諸派には「無所属の会」も含まれる。

出典[編集]

  • 朝日新聞社『「朝日新聞」縮刷版 2001年6月号』
  • 朝日新聞社『「朝日新聞」縮刷版 2001年7月号』
  • 東京都選挙管理委員会